日本カメラ財団が主催する写真展 「日本の断面 1938−1944 ー内閣情報部の宣伝写真ー」を見てきた。 戦時中、国策宣伝のためのグラフ誌『写真週報』に 掲載された写真のほか、銃後の国民生活や 学徒動員の写真など。 『写真週報』は、いつもデジタルコレクションを あれこれ検索して見ていたのだけど、 今の技術でプリントされた写真だと、 モノクロながら鮮明で圧巻!! 武漢で飯盒からご飯を食べる兵隊さんの歯の白さよ。 防毒マスクをつけた写真のアングルの素晴らしさよ。 仏印での写真は熱帯の日差しの厳しさまで伝わってくるようだ。 かと思えば、銃後の国民の何気ない日常。 日本橋高島屋に写真展覧会「第2回思想戦」の 看板がでかでかと掲げられていた。 これから先、日本橋高島屋にこうした戦意高揚の 看板が掲げられることはあるのだろうか。 日常に入り込んだ、異質な空気。 あ、「ソーシャルディスタンス」とか 「黙食」といったポスターが あちこちに掲げられていた1年前と変わらんか? 絵本『かわいそうなぞう』を読んで育った私は、 上野動物園の象の写真が切なかった。 そんなわけで、こじんまりとしていますが いろいろな思いが交錯する写真展でした。 7月2日までやっているそうなので、興味のある方はぜひ。
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